【F20】[相続]① 家族が笑顔で引き継ぐための円満な相続準備

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相続といえば「資産家やお金持ちだけの話」「まだ自分には先の話」と思われがちですが、実は相続トラブルの約8割は遺産総額5,000万円以下の家庭で発生しています。

導入文

「ウチは財産が少ないから大丈夫」の罠

揉める原因は金額ではなく「分けにくい財産(不動産など)」と「不透明感」であること。

この記事でわかること

家族の笑顔を守るために、50代・60代のうちから整えておくべき「3つの準備(把握・意思表示・分け方の工夫)」。

【現状把握】まずは「財産の見える化」から始める

「どこに何がいくらあるか」分からないリスク

預金口座の放置、ネット証券、暗号資産など、本人が亡くなった後に家族が苦労する事例。

「財産目録(資産リスト)」の作成

プラスの財産(預貯金・不動産・株式等)だけでなく、マイナスの財産(ローン・負債)も書き出すことが重要。

エンディングノートの活用

遺言書のような法的効力はないが、「家族への想い」や「口座情報・固定費の解約方法」を伝える第一歩として最適。

【意思表示】「揉めない遺言書」の書き方と種類

遺言書がないとどうなる?

「遺産分割協議」で家族が話し合わなければならず、主張がぶつかる原因に。

2つの主要な遺言書(メリット・デメリット)

自筆証書遺言: 手軽に書ける(法務局の保管制度を使えば改ざん・紛失リスクなし)。

公正証書遺言: 費用はかかるが、プロ(公証人)が作成するため無効になりにくく確実。

「付言事項(ふげんじこう)」で想いを残す

なぜこの配分にしたのかという「感謝や理由」をメッセージとして添えることで、感情的な対立を防ぐ。

【分け方の工夫】「家(不動産)」がある家庭の具体的な分け方

一番揉めやすい「実家・不動産」の相続問題

一番揉めやすい「実家・不動産」の相続問題である。

不動産相続の主な対処法

代償分割(だいしょうぶんかつ): 家を継ぐ人が、他の相続人に現金(代償金)を払う。       ◆換価分割(かんかぶんかつ): 家を売却して現金化し、みんなで分ける。              ◆生前整理・売却: 生前にコンパクトな住まいに建て替え・住み替えをしておく(第4章の不動産選びともリンク)。

【節税と生前贈与】早めの対策で残せるお金を増やす

相続税がかかるかどうかの確認(基礎控除額の計算)

3,000万円 + (600万円 X 法定相続人の数)を超えるかどうかが分岐点。

生前贈与の基本と活用法

暦年課税(年間110万円までの非課税枠)と持ち戻しルールの注意点。

生命保険の非課税枠の活用

500万円 X 法定相続人の数 までは非課税。受取人を指定できるため「即時必要な葬儀費用や遺族の生活費」として強力。

まとめ&FPからのアドバイス

「相続準備は、家族への最高のプレゼント」

元気なうちに家族とオープンに話しておくことが、何よりの円満の秘訣。

今日からできるファーストステップ

エンディングノートを一冊買う、通帳や契約書を一箇所にまとめる、から始めよう。

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