【F93】〖G13〗相続税はいくらからかかる?基礎控除の計算と節税対策の基本

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親が亡くなった際や生前対策を考える中で、多くの方が最も不安に感じるのが「我が家にも相続税がかかるのだろうか?」という点です。

ニュースやネットの記事で「相続税の増税」という言葉を目にして焦ってしまう方も多いですが、結論から言うと相続税は全員にかかるわけではありません。

遺産の総額が、法律で定められた「基礎控除額(非課税枠)」を超えた場合にのみ課税される仕組みになっています。

本記事では、2026年最新の基礎控除の計算式から具体的な税額シミュレーション、実家の税金を劇的に減らせる「小規模宅地等の特例」などの節税対策まで分かりやすく解説します。

うちの実家は対象?相続税がかかる境目「基礎控除」の計算式

相続税がかかるかどうかの境界線となるのが「基礎控除(きそこうじょ)」です。遺産総額がこの基礎控除額以下であれば、相続税は1円もかからず、税務署への申告も不要です。

基本の計算式

基礎控除額は、以下の計算式で機械的に算出できます。

基礎控除額 = 3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)

法定相続人(配偶者や子どもなど)の人数によって、非課税となる枠が以下のように変わります。

法定相続人の数基礎控除額(非課税枠)
1人(子1人のみ など)3,600万円
2人(妻+子1人 など)4,200万円
3人(妻+子2人 など)4,800万円
4人(妻+子3人 など)5,400万円

遺産対象になる財産・ならない財産

遺産総額を計算する際は、現金だけでなく不動産やその他の資産も合算します。

課税対象になる財産: 預貯金、不動産(土地・建物)、株式・有価証券、貴金属、車、死亡保険金(※非課税枠あり)                                       ■課税対象にならない財産: 墓地、墓石、仏壇、神棚、一定の公益事業用財産など

※保険金の非課税枠: 死亡保険金には「500万円 × 法定相続人の数」の別枠の非課税枠が用意されています。

具体例でわかる!相続税のシミュレーション

実際の数字を使って、どのようなケースで課税されるのかを見てみましょう。

ケース1:遺産総額 4,000万円(相続人:妻・子2人の計3人)

基礎控除額: 3,000万円 +(600万円 × 3人)= 4,800万円                    ■判定: 遺産4,000万円 < 基礎控除4,800万円                          ■結果: 相続税は0円(税務署への申告も不要)

ケース2:遺産総額 7,000万円(相続人:妻・子2人の計3人)

基礎控除額: 4,800万円                                    ■課税対象額: 7,000万円 − 4,800万円 = 2,200万円                         ■結果: 基礎控除を超過した「2,200万円」に対して、定められた税率で相続税が課税されます。

税金を大幅に減らす!絶対に知っておくべき2大節税特例

遺産総額が基礎控除を超えてしまっても、国の特例制度を利用することで税額をゼロまたは大幅に圧縮できる場合があります。

特例1:実家の土地評価額を80%オフ「小規模宅地等の特例」

実家の土地を相続する際、最も強力な節税手段となるのがこの特例です。

被相続人が住んでいた自宅の土地(330㎡まで)について、土地の評価額を最大80%減額できます。 (例:評価額5,000万円の土地 ➔ 特例適用で1,000万円として計算可能)

主な適用要件: 配偶者が相続する場合、または同居していた親族が相続して住み続ける場合など。

特例2:最低1億6,000万円まで非課税「配偶者の税額軽減(配偶者控除)」

亡くなった人の配偶者が遺産を相続する場合、「1億6,000万円」または「配偶者の法定相続分」のいずれか多い金額までは相続税がかかりません

多くの一般的な家庭では、配偶者が相続する分については実質的に相続税が非課税となります。

⚠️ 超重要ポイント 「小規模宅地等の特例」や「配偶者の税額軽減」を使って相続税が0円になる場合でも、特例を適用するためには税務署へ確定申告(相続税の申告)を行うことが必須です。申告を忘れると特例が使えなくなるため注意してください。

生前からできる!賢い相続税の節税対策3選

将来の相続税リスクを減らすために、親が元気なうちから取り組める対策です。

対策1:生前贈与(暦年課税)の活用

年間110万円までの贈与であれば、贈与税がかからずに財産を子どもや孫へ移転できます。早い段階からコツコツ行うのが有効です(※相続開始前一定期間の贈与は相続財産に持ち戻されるルールがあるため、早めの着手が鍵です)。

対策2:現金を「生命保険」に変えておく

手元の現金の一部を終身保険などの「死亡保険金」として準備しておくことで、「500万円 × 法定相続人の数」の非課税枠を活用でき、節税と遺産分割の原資確保を両立できます。

対策3:早めの「実家査定・資産の棚卸し」

相続税がかかるかどうか判断するには、実家が「固定資産税評価額や路線価でいくらの評価になるか」を把握しておく必要があります。査定や専門家への試算依頼で正確な数字を出しておきましょう。

まとめ:まずは「基礎控除枠」と「資産額」の比較から始めよう

相続税対策の基本は、正しく恐れ、正しく制度を活用することです。

■「3,000万円 + 600万円 × 相続人数」で我が家の基礎控除額を計算する              ■実家や預貯金の概算評価額を出し、基礎控除を超えるか確認する                  ■「小規模宅地等の特例」などの適用条件をチェックする

都市部に実家がある場合や、土地の評価額が分からない場合は、思わぬ形で基礎控除を超えてしまうこともあります。

「うちも税金がかかるかも?」と不安になったら、まずは不動産の簡易査定や税理士の無料相談を活用して、実際の資産価値を把握することから始めてみましょう!

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