【F42】[保険]⑤50代の保険見直しで「絶対にやってはいけない3つの失敗」とは?定年後の損しない解約・見直し手順

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「毎月高い保険料を払っているから見直したいけれど、解約して損をしないか不安……」 「長年入っていた保険を解約したら、税金ってかかるのかな?」

50代・定年前後は、子どもの独立や定年退職が見えてくるため、固定費削減の筆頭として「保険の見直し」を行うのに最適なタイミングです。

しかし、焦って見直しを進めると、後から「こんなはずじゃなかった……」と大損してしまうケースが少なくありません。50代以降は健康状態や税金、解約返戻金の扱いなど、30代・40代の時とは異なる注意点が存在するからです。

この記事では、50代の保険見直しでありがちな「3つの失敗パターン」と、損をしないための正しい見直し手順をFPが徹底解説します!

50代の保険見直しで「絶対にやってはいけない3つの失敗」

まずは、50代の方が保険を見直す際に陥りがちな3つの大失敗から確認しておきましょう。

失敗①:新しい保険の契約が成立する前に「古い保険を解約」してしまう

一番やってはいけないのが、新しい保険の保障が開始(責任開始)される前に、既存の保険を解約してしまうことです。

50代になると、持病や過去の病歴、健康診断の指摘事項(高血圧・コレステロール値など)が増えてきます。そのため「新しい保険に申し込んだけど審査に落ちた」「保険料が高くなった」という事態が起こり得ます。

先に古い保険を解約していると、最悪の場合「完全に無保険の状態」になってしまうリスクがあるため、解約の手続きは必ず新しい保険の契約・成立が確認できてから行いましょう。

失敗②:解約返戻金の「税金対策」を考えていない

長年積み立ててきた終身保険や養老保険、学資保険などを解約すると、まとまった「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」が振り込まれることがあります。

この解約返戻金は、「これまで払った保険料総額」よりも「戻ってきた金額」の方が多い場合、差額に対して一時所得として税金(所得税・住民税)がかかる可能性があります。

【一時所得の計算イメージ】 (解約返戻金 - 払込保険料の総額 - 特別控除50万円)× 1/2 = 課税対象額                                             ※利益(差額)が50万円以下であれば税金はかかりません。

何も考えずに退職金や他の臨時収入と同じ年に高額な解約返戻金を受け取ると、その年の所得税率が一気に上がってしまうことがあるため注意が必要です。

失敗③:定年後の「生命保険料控除」のメリットを過大評価している

「保険に入っていれば『生命保険料控除』で節税になるから、入っておいた方がお得では?」と考える方もいます。

しかし、これは本末転倒です。例えば、年間15万円の保険料を払って受け取れる税金の還付額は、一般的な会社員で数千円〜1万円程度です。

さらに、定年退職して再雇用や年金生活になると課税所得自体が下がるため、節税効果はさらに小さくなります。「数千円の節税のために、年間十数万円の保険料を払い続ける」のは明らかに損であることを知っておきましょう。

【FP直伝】損を出さない「保険解約・見直し」の正解ルート

無駄な保険料を削りつつ、損をしないためには以下の3ステップで進めるのが正解です。

【STEP 1】現在の健康状態(既往歴・健診結果)を確認する

【STEP 2】解約ではなく「払済保険(はらいずみほけん)」の検討をする

【STEP 3】解約返戻金の受け取りタイミングを調整する

STEP 1:まずは今の健康状態を確認する

持病や定期服薬がある場合、通常の保険には入れない可能性があります。持病があっても入れる「引受基準緩和型」の保険もありますが、毎月の保険料が通常より高めに設定されています。

「現状の体調で新しい掛け捨て保険(がん保険・先進医療特約付きなど)に入れるか」を事前に確認することが最優先です。

STEP 2:解約ではなく「払済保険」を活用する

「保障は減らしたいけれど、解約すると損をする」という場合に強力な選択肢となるのが「払済保険(はらいずみほけん)」です。

■払済保険とは?                                        保険料の支払いをストップ(0円)にし、その時点での解約返戻金を元手にして「保障額を小さくした保険」に変更する仕組み。

保険料の負担をゼロにしつつ、一定の保障をそのまま残すことができるため、「解約してしまって丸腰になるのは嫌だ」という方に非常におすすめの裏ワザです。

STEP 3:解約返戻金が出るタイミングを考慮する

解約返戻金で利益(50万円超)が出そうな場合は、解約する「年」を調整しましょう。         例えば、現役バリバリで年収が高い年よりも、定年退職して年収が一時的に下がる年(再雇用1年目など)に解約して受け取る方が、適用される所得税率が低くなり、結果として納める税金を抑えられます。

定年後の「生命保険料控除」はどう考えるべき?

定年後の生命保険料控除は、「控除のために保険に入る」のではなく、「残した必要な保険の範囲で、もらえる枠だけ使う」のが正解です。

一般生命保険料控除                                      ■介護医療保険料控除(医療保険・がん保険など)                         ■個人年金保険料控除

定年後に残すべき「先進医療付きの掛け捨て医療保険」や「がん保険」だけでも、「介護医療保険料控除」の枠(年間支払保険料8万円で所得税控除の上限4万円)は十分埋まります。無理に古い貯蓄型保険を残す必要はありません。

まとめ:正しい手順を踏んで、賢く「固定費削減」を進めよう!

50代からの保険見直しのポイントをまとめます。

新しい保険の成立(保障開始)を確認してから、古い保険を解約する

■解約返戻金で利益が出る場合は、受け取る年の所得(税率)に注意する               ■安易な解約だけでなく「払済保険」への変更も検討する                     ■「控除のための保険加入」はやめ、必要な保障だけに絞る

保険の見直しは、正しく行えば毎月数万円単位の固定費(固定支出)を削ることができる最強の節約術です。

浮いたお金を新NISAなどの運用に回せば、老後の資産寿命を格段に延ばすことができます。

「自分の保険証券の場合、払済保険にできるのかな?」「解約返戻金の税金がいくらになるか計算できない……」と不安な方は、1人で悩まずにFP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談などを活用して、プロの目で見てもらうのも賢い手段ですよ!

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