【F34】[家計管理]⑤固定費削減の次はこれ!浮いたお金を自動で増やす「先取り貯蓄&マイルド投資」の始め方

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前回、固定費の見直しを行い「ストレスゼロで年間10万円(月あたり約8,000円)」のお金を生み出すことに成功したみなさん、本当にお疲れ様でした!重い腰を上げて手続きを終えたあなたは、すでに家計管理の上級者への第一歩を踏み出しています。

しかし、ここで一つ重要な質問があります。 「その浮いたお金、いまどこにありますか?」

「なんとなく生活費の口座に入ったままになっている」という方は、少しもったいない状態かもしれません。なぜなら、人間の脳は「口座にお金があると、無意識に使ってしまう」ようにできているからです。

今回は、せっかく生み出した余剰金をしっかり守り、さらに雪だるま式に増やしていくための「攻めの家計の自動化」について解説します。意志の強さに頼らず、お金が勝手に貯まって増えていく仕組みを一緒に作っていきましょう!

固定費削減で浮いたお金、どうしてる?そのまま使うのが損な理由

通帳に残しておくと「謎の支出」に消える罠

固定費を削って月々のお金に余裕ができると、最初は「浮いた!」と嬉しくなるものです。しかし、それをそのまま普段使いの口座に放置していると、不思議なことに数ヶ月後には消えてなくなってしまいます。

これは心理学や経済学で「パーキンソンの法則(支出の額は、収入の額に達するまで膨張する)」と呼ばれる現象です。「今月は少し口座に余裕があるから、ちょっといいカフェに入ろう」「いつもより高い服だけど買っちゃおう」と、無意識のうちに贅沢の底上げ(生活水準の向上)に使われてしまうのです。これでは、せっかく苦労して見直した効果が半減してしまいます。

削減から「増やす(攻め)」へシフトするメリット

家計管理には「守り」と「攻め」があります。

守り: 固定費の削減、節約(前回達成したステージ)                       ◆攻め: 貯蓄の仕組み化、資産運用(今回のステージ)

守りを固めてできた「月8,000円」の余力を、そのまま攻めのステージへスライドさせましょう。もともと「なかったはずのお金(削減できた分)」だからこそ、生活の満足度を一切下げることなく、全額を未来への投資や貯蓄に回すことができるのです。この循環に入ると、資産形成のスピードは爆発的に加速します。

意志に頼らない!絶対に貯まる「先取り貯蓄」の仕組み化

王道にして最強の「先取り貯蓄」とは?

お金を貯めるための大原則は、「収入 - 自由に使えるお金 = 貯金」ではなく、「収入 - 貯金 = 自由に使えるお金」にすることです。

「今月余ったら貯金しよう」と考えていて、本当にお金が残った経験はありますか? おそらく多くの人がノーと答えるはずです。意思の力で物欲に勝つのは簡単ではありません。だからこそ、給料日やお金が入ってきた当日に、あらかじめ決めた金額を「なかったもの」として別口座に強制隔離する「先取り貯蓄」が最強の手段になります。

ほったらかしで貯まる!おすすめの自動振替サービス

先取り貯蓄を毎月手動でやるのは面倒ですし、忘れてしまう原因になります。ここでも「自動化」を使いましょう。

おすすめは、ネット銀行などが提供している「定額自動入金サービス」や「定額自動振替サービス」です。 例えば、お給料が入るメイン口座から、貯蓄専用の口座(住信SBIネット銀行や楽天銀行など)へ、毎月指定した日に自動で一定額を移動させるように設定します。一度設定してしまえば、あなたは毎月何もしなくても、勝手にお金が貯まる仕組みが完成します。

月3,000円からでOK!新NISAを使った「マイルド投資」

なぜ今、預金だけだとお金が減ってしまうのか?

「投資は怖いから、全部銀行に預金しておけば安心」と思うかもしれません。しかし現代は、物価が上がり続ける「インフレ」の時代です。
銀行の金利がほぼゼロに近い状態で物価だけが上がると、現金の「額面」は変わらなくても、そのお金で買えるモノの量が減ってしまいます。つまり、「銀行に預けておくだけでは、実質的にお金が目減りしている」のと同じなのです。自分のお金の価値を守るためにも、少額からでも資産運用を取り入れる必要があります。

初心者は「投資信託のインデックスファンド」一択

投資と聞くと、パソコンの画面に張り付いて株価をチェックするイメージがあるかもしれませんが、忙しい現代人にそんな時間は必要ありません。

初心者が選ぶべきは、「投資信託のインデックスファンド」と呼ばれる商品です。これは、プロがあなたに代わって、世界中のたくさんの企業(アメリカの主要企業や、全世界の優良企業など)に広く分散して投資してくれる詰め合わせパックのようなものです。特定の1社が倒産しても大ダメージを受けないため、非常にリスクが低く、長期的に見ると世界経済の成長に合わせてマイルドに資産が増えていくことが期待できます。

まずは少額から。浮いたお金の一部を回してみよう

新NISA(少額投資非課税制度)」という国が用意したお得な制度を使えば、投資で得た利益に税金がかかりません。

前回浮かせた月約8,000円のうち、例えば「5,000円は先取り貯金に、残りの3,000円は新NISAでインデックス投資に回す」といった少額からのスタートで十分です。「月3,000円なんて意味があるの?」と思うかもしれませんが、仮に想定利回り年5%で20年間コツコツ積み立てた場合、元本72万円に対して、最終的な資産は約123万円(約51万円のプラス)になる計算です。複利(利息が利息を生む仕組み)の力は、時間を味方につけることで非常に大きくなります

投資に回しすぎる失敗を防ぐ「生活防衛資金」の目安

投資の前に必ず確保すべき「守りのお金」

ここまで投資の魅力をお伝えしてきましたが、浮いたお金をすべて新NISAに突っ込むのは絶対にNGです。 投資に回したお金は、急に現金が必要になったときにすぐに引き出せなかったり、タイミングによっては元本割れ(一時的に価値が下がっている状態)している可能性があるからです。

人生には、急な病気やケガ、スマートフォンの故障、突然の失職など、予想外のピンチがつきものです。そんな時にあなたを守ってくれる現金のことを「生活防衛資金」と呼びます。この守りのお金が口座にあるからこそ、投資に回したお金をハラハラせずに「ほったらかし」にできるのです。

いくらあれば安心?会社員とフリーランスの目安額

生活防衛資金として確保すべき現金の目安は、職種や生活環境によって異なります。基本的には「毎月の生活費の○ヶ月分」という形で計算します。

◆会社員の場合:生活費の3〜6ヶ月分例                             (例:毎月の生活費が20万円なら、60万〜120万円)
社会保険や雇用保険の手厚い会社員は、数ヶ月分あれば十分に立て直しが可能です。

◆フリーランス・個人事業主の場合:生活費の6ヶ月〜1年分                   (例:毎月の生活費が20万円なら、120万〜240万円)                       収入の波があり、会社員ほどの公的保障がないため、少し多めに現金を確保しておくと精神的に非常に安定します。

もし現在、この金額が貯まっていない場合は、まずは浮いたお金を100%「先取り貯蓄」に回して生活防衛資金を貯めることを最優先してください。目安額が貯まったら、そこから投資のアクセルを踏んでいきましょう。

まとめ:守りを固めたら、次は自動で増える仕組みを楽しもう

◆固定費を削減して「余力(種銭)」を作る(前回完了!)                     ◆万が一のための「生活防衛資金」を貯める                            ◆溢れたお金を「新NISA」などのマイルド投資で自動で増やす

固定費を見直すことができたあなたなら、今回の「先取りの口座設定」や「少額のつみたて設定」も必ずスムーズにこなせるはずです。なぜなら、どちらも「一度仕組みを作れば、あとは勝手に続いていく」という全く同じ性質を持っているからです。

お金の不安をなくす一番の秘訣は、自分の意志の力に頼らない環境を作ること。まずは今日、ネット銀行のアプリを開いて「定額自動入金」のページをのぞいてみるか、証券口座の開設ボタンをポチッと押すところから、あなたの「攻めの家計管理」をスタートさせてみませんか?

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